書籍紹介
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| 宇宙論のすべて 増補新版 |
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| 池内了 |
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| A5判並製/定価1890円/2007/02 |
| ISBNコード:978-4-403-25089-7 |
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| なぜ冥王星は惑星から外されたか?
この宇宙は、いつ、どのようにして創成されたのか
銀河宇宙は、いかなる進化を遂げてきたのか
母なる太陽と惑星は、どのようにして誕生したのか
地球の生命は、この宇宙で孤独な存在なのか
宇宙にとって、人間はどのような意味を持っているのか
私たちは、何処から来て、何処へ行くのか
宇宙を巡る数々の謎を解く!
ビッグバンから火星&土星探査まで——最新宇宙論がわかる一冊! |
詳 細
2006年、国際天文学連合は、これまで曖昧であった惑星の定義を明確にし、太 陽系の惑星は水星から海王星までの8個とすることを決定した。最終的に採用された 定義によれば、惑星とは、(1)太陽の周りを回り、(2)自らの重力で固まった球 対称の天体で、(3)その軌道を単独で独占していて他の天体が存在しない、という ことになった。(1)は当然として、(2)は他の天体からの重力効果によって壊さ れにくいことを意味する。永続することが念頭にあるのだ。(3)の条件は、軌道上 の微惑星のほとんどが合体して一つの惑星が形成され、もはや他の天体が残っていな いことを要請している。惑星の決め手となる条件と言える。
その結果、冥王星が惑星から外れることになった。冥王星は、月より小さく、他の 惑星とは軌道が大きくずれており、その組成も木星型とは異なっていて、そもそも惑 星に含めてよいかどうか議論になっていた。海王星より遠くには惑星になり損ねた断 片が多く(1000個以上)漂っていて、それらは発見者に因んでエッジワース=カ イパー・ベルト天体(EKBO)と呼ばれている。冥王星もEKBOの仲間であると 考えられ、その上冥王星の軌道には他の天体もあって惑星に加えないことになったの だ。これら海王星より遠くにある小天体は「矮惑星」という呼称が当てられ、惑星と 区別することにした。——本書114〜115頁「太陽系の誕生」より
目 次
1 コスモロジー
コスモロジーの系譜/天動説/地動説/無限宇宙へ/銀河宇宙/膨張宇宙/地球と月と太陽の大きさ測定物語/ビッグバン宇宙/定常宇宙論/人間原理の宇宙論/インフレーション宇宙/量子宇宙
2 星の世界
地球の歳差運動/逆行運動/変光星/ドップラー効果/視差/HR図/流星·彗星·衛星·惑星·褐色矮星·恒星/星の進化/超新星/中性子星
3 銀河宇宙の姿
クェーサー/ブラックホール/重力レンズ/ダークマター/銀河のタイプ/銀河の集団/宇宙の泡構造とグレートウォール/宇宙背景放射/素粒子の標準理論とニュートリノ/星雲と星団/天の川銀河
4 宇宙の記述
オルバースのパラドックス/宇宙年齢/宇宙の果て/宇宙の運命/銀河の誕生/太陽系の誕生/宇宙の生命
5 宇宙論の歴史
宇宙創世神話/古代の宇宙論/占星術/太陽暦の歴史/曜日の由来/星座と星の名/光学望遠鏡/電波望遠鏡/電波望遠鏡/天文衛星/宇宙開発/人々の宇宙の拡大
6 物理の基礎理論
ニュートン力学/特殊相対性理論/一般相対性理論/電磁気学/原子物理学と原子核物理学/量子力学/素粒子の標準理論/大統一理論/熱力学
7 人物篇
ギリシャの自然哲学者たち/アリストテレス/アルキメデス/ヒッパルコス/プトレマイオス/アラビアの天文学者たち/ニコラス·コペルニクス/ティコ·ブラーエ/ヨハネス·ケプラー/ガリレオ·ガリレイ/17世紀の科学者たち/アイザック·ニュートン/ハーシェル一家/ピエール·ラプラス/ヘンリ·キャベンディッシュ/フリードリッヒ·ベッセル/ロバート·キルヒホフ/アルバート·アインシュタイン/シャプレー=カーティス論争/エドウィン·ハッブル/ジョージ·ガモフ/フレッド·ホイル/宇宙時代の開拓者たち/江戸の天文学者たち/中国の天文学者たち
[補遺1] ダークエネルギー
[補遺2] WMAP
事項索引/人名索引
著者紹介
1944年、兵庫県に生まれる。67年京都大学理学部物理学科卒業、72年同専攻博士過程修了、理学博士。京都大学助手、北海道大学助教授、東京大学(東京天文台)助教授、国立天文台教授、大阪大学教授、名古屋大学教授を歴任し、現在総合研究大学院大学教授。この間にプリンストン大学、ジョンズ·ホプキンス大学、スペース·テレスコープ科学研究所の客員研究員。宇宙論、銀河物理学を専攻し、宇宙や銀河の起源と進化についての研究を進めるほか、科学者の倫理についての発言も多い。著者は『転回期の科学を読む辞典』『禁断の科学』『娘と話す 科学ってなに?』『娘と話す 環境問題ってなに?』など多数。